家造りに関してのお役立ち情報を、大工の立場からお知らせしていきます。

シロアリ被害A 2010.06.27

■最近2件(在来木造築30年と2*4築14年)脱衣場の床が、ふわふわするので 見てほしいとのことで、床を剥ぐと、やはりやられてました。
原因は、浴室の入り口の下枠と床の間の目地が切れて、そこから水が侵入したものだと思います。
タイルやモルタルで作ってある浴室は注意です。
写真は、被害のあった土台の断面です。

(相当気持悪いです。承知の上で画像をクリックしてください。)

シロアリ対策について 2009.12.27

■現在、リフォーム工事をしているのですが、外壁をはがしたら柱、土台、筋かいが腐れて、シロアリに食べられていました。
浴室近辺だったので、水漏れや壁体内結露が原因だと思われます。
最近、写真の現場のほかに2件リフォームをしましたが、2件とも同じ様な被害を受けていました。(そのうちの1件は柱の根元が、2本とも木くずになってなくなっていて外壁のモルタルと木摺だけで瓦屋根をささえていた。)
ユニットバスがない時代の造り付けの浴室(ブロックと木で構造体を造り、仕上げにモルタルとタイルで壁をつくる。)だから、現在のユニットバスを設置したときのような構造体と浴室の壁との隙間がない状態なので、一度水漏れや結露をおこすと、壁の中に水分を溜めこんでしまい、それが腐れにつながっていくようです。
木は蒸れる状態に弱いので、空気にふれる状態(呼吸)にさせなければいけないので通気層の重要性をあらためて思いました。